情報処理学会 第87回全国大会

2ZK-07
抗体言語モデルに基づく感染症レパトア解析配列を用いた抗原由来抗体群の推定
○飯棲俊介(科学大),船越洋平,薬師神公和,大路 剛(神戸大),大上雅史(科学大)
感染症発症時における病原体の早期特定は重要である。早期特定のため、血液中の抗体配列群をシーケンシングするBCRレパトア解析によって、免疫反応を検出するQASAS法が提案されている。一方で、QASAS法では感染症由来であることが分かっている抗体配列の情報(照合用配列)が必要となるため、未知の感染症への適用や感染症の判別に用いることは難しい。本研究では機械学習により、レパトア自体から抗原由来と考えられる抗体配列群を推定する手法を提案する。抗体言語モデルであるAbLang2を用いた手法により精度の高い抗体配列選定が可能となった。抽出された抗体配列を照合用配列として利用することで、感染症の適用範囲の拡大が期待できる。