2ZK-02
多目的ベイズ最適化における分離評価による分子最適化手法の構築
○鈴木敬将,安尾信明,関嶋政和(科学大)
創薬のコストはここ十数年で劇的に増加している。計算機支援による化合物探索は製薬業界で実用化されてきている。特に創薬の初期段階ではスクリーニング手法がヒット化合物探索に用いられているが、既知の化合物に用いられるため、新規な構造をもった化合物を探索するのは難しい。この問題を解決するため、近年では複数の目的関数について最適化を行いつつ新規構造を生成する分子生成モデルが現れ始めた。既存の手法では全ての目的関数の評価を全ての生成化合物について行うが,時間効率が悪い.本研究では,多目的ベイズ最適化における分離評価によりプロキシを用いることで,あるバッチの生成化合物に対し1つの目的関数でのみ評価することでコストの大きい評価を避けて高効率な化合物探索手法を構築した.