情報処理学会 第87回全国大会

2ZJ-03
繰り返し囚人のジレンマゲームを用いた教師と生徒の信頼関係構築戦略の分析
○米山博騎,奥田隆史(愛知県大)
学級崩壊は一度発生してしまうと対処が非常に困難となるため,未然に防ぐことが重要である.そのため,クラスの雰囲気を良好に保ち,学級崩壊を未然に防ぐ方法を分析することは重要である.本研究では,教師と生徒の関わりを繰り返し囚人のジレンマゲームとして表現してマルチエージェントシミュレーションをおこなうことにより,さまざまな教師と生徒の信頼関係構築戦略について比較をおこなった.結果,TFT戦略が教師と生徒の信頼関係構築戦略として有効であるということがわかった.今後の課題として,より多くの信頼関係構築戦略について実験をおこなうことや,より複雑な生徒の行動ルールのもとで実験をおこなうことなどがあげられる.