情報処理学会 第87回全国大会

2ZH-09
地域課題の解決を目指すVRシリアスゲームの効果検証
○梅本奈々,川北 輝(松山東雲短期大)
社会的な問題を解決するシリアスゲームは高い学習効果が期待できる。先行研究では、VRを用いた新潟に関する体験型のシリアスゲームを制作した。本研究では、女子学生18名を「VRゲームをプレイする群 (VR群)」とその「映像を視聴する群 (映像群)」に分け、実験を行った。測定には、ゲーム内に登場する内容に関連した問題の正答数を用いた。その結果、VR群は映像群よりも平均値が高いことが示されたが、統計的に有意な差は確認できなかった。この要因として、VRを初めて操作する者が多く、操作で手一杯になっていたことが考えられる。一方、質的項目では、「楽しみながら学ぶことができる」など、VR群においてポジティブな評価がみられた。