情報処理学会 第87回全国大会

2ZG-02
大規模木構造の閲覧のための動的配色技術
○田中愛万音,脇田 建(科学大)
本研究では、巨大な木構造の可視化を目的とし、動的配色技術を用いた新しい手法を提案する。従来の木に対する静的配色方式は、木の構造の明瞭な視覚化を試みたが、大きな木構造において隣接する頂点の色の判別が困難になってしまう。本稿は木構造の局所的に表示された部分に、同様の配色を動的に施す手法によりこの問題を解決する。ズーム操作に伴い、頂点の配置および色を滑らかに変化させるアニメーションを取り入れることで、頂点の再配色に伴うユーザの心理的負担を軽減する。本手法は大規模な木構造一般に適用可能な技術である。その有効性は200万頂点からなる生物種の分類木を用い、実行速度と被験者実験により有効性を示した。