2ZF-08
医療相談システムのUIの色とフォントが与える影響
○藤井大和,藤堂健世,吉川 厚(関東学院大)
色やフォントの研究は医療現場で活用されているが、オンラインの流行とは異なり、医療相談システムにおける色やフォントの影響は重視されていない。18歳以上の成人を対象に、色彩(ピンク、紫、青、緑)やフォントが自己開示や印象に与える影響を調査するため、オンライン形式で100人を対象にアンケートを実施した。結果、青や緑などの寒色系は自己開示を高める効果がある一方、ピンクや紫は性別によって異なる効果が見られた。女性では自己開示を高める意見が多いが、男性には効果が少ないことが分かった。また、「医療相談システムがどの性別の印象を与えるか」という質問では、自身の性別と同じ印象を受ける結果が得られた。これらの結果から、医療相談システムのUIにおいて性別や使用環境を考慮した色彩やフォント選定が重要であることが示唆された。