情報処理学会 第87回全国大会

2ZE-08
話者のプライバシー保護下における対話音声データ活用のための音声仮名化
○伊藤 葵,伊藤克亘(法大)
音声仮名化は、音声から読み取れる有用な情報(パラ言語情報・発話内容)を保持しつつ、話者のプライバシーを保護する手段の一つである。従来の音声仮名化は、発話単位で行われてきたが、本稿では、対話音声データのための話者単位での仮名化を提案する。対話音声データを仮名化する場合、話者毎の特徴を秘匿しつつ、各話者の発話内容や複数人でのやり取りで発生するパラ言語情報を分析できるよう話者の区別が出来なければならない。この話者区別の可不可を、話者毎の発話区間を推定する話者ダイアライゼーションを用いて評価する。