2ZE-01
SNRを利用した準同型暗号による周波数解析の効率化手法の検討
○内藤 華(お茶の水女子大),中野美由紀(津田塾大/情報・システム研究機構),小口正人(お茶の水女子大)
周波数解析は、時系列データや画像、音声データの特徴やパターンを抽出するために広く利用されている。特に、医療データや顔画像など機密性の高い情報を含んだ周波数成分に対しては、準同型暗号を用い暗号化状態で安全に解析を行うことができる。しかし、データを保護できる一方で、暗号化データはサイズが大きく、処理コストも高いといった課題がある。そこで本研究では、有効な信号とノイズの比率を示す信号対雑音比という指標に基づき、データサイズを削減する。不必要な信号を取り除くことで、暗号化された周波数成分の効率的な管理と、周波数解析への応用を目指す。