情報処理学会 第87回全国大会

2ZC-01
eSports環境におけるゲーム通信への干渉を考慮した遅延測定システムの開発
○温井直輝,井口信和,矢藤邦治(近畿大)
多くのeSports大会では不正な通信干渉を禁止しているが、従来の測定ツールでは、ゲーム通信で使用する通信プロトコルやポート番号ごとの通信干渉の検出が難しい。そこで本研究では、eSports環境における不正なゲーム通信への干渉を考慮した遅延測定システムを提案する。本システムでは、ゲーム通信からプローブパケットを生成し、送信する。XDPプログラムをゲームサーバ側で動作させ、プローブパケットを識別し、ヘッダー情報を書き換えたうえで返送する。そして、送受信時間に基づきRTTを算出し、Webシステムを通じて大会運営者に遅延状況を提供する。本システムにより、ゲーム通信で使用する通信プロトコルやポート番号ごとの通信干渉の検出が可能となる。