情報処理学会 第87回全国大会

2ZB-09
IoT機器を用いたイチゴ肥大把握システムの開発と評価
○芥子川貴英,佐藤弘毅,小池 誠(静岡大),二俣 翔,大石直記(静岡県農林技研),峰野博史(静岡大)
高品質な農作物を栽培するには環境と作物の状態把握が重要であり、特にイチゴでは果実肥大を促す環境制御や葉面積管理等が求められるが、栽培者の高齢化に伴う技術継承の困難さが課題となっている。イチゴの温室栽培ではICTを活用した監視制御システムが開発されているが、果実の肥大状況を自動的に把握できるシステムは確立していない。研究では、イチゴの栽培過程における光合成・蒸散速度及び果実肥大速度を非破壊評価できる計測チャンバー内の環境情報を収集・視覚化し、果実肥大を促進する適切な環境制御指示を提示するシステムを構築する。これにより、農業従事者の意思決定を支援し、作業負担軽減とスマート農業の推進を目指す。