2ZA-07
情報指向ネットワークにおける蟻コロニー最適化を用いたボトルネック帯域を最大とする経路探索手法の提案
○瀬名波拓巳,馬場大寿,朝香卓也(都立大)
情報指向ネットワーク(ICN)は,コンテンツのIDを用いてコンテンツを発見・転送する技術で,従来のホスト指向型ネットワークに代わる方式として研究されている.本研究では,ICNの経路探索に蟻コロニー最適化(ACO)を用いて,最大可用帯域経路を効率的に探す手法を提案している.リンク容量に基づいてフェロモンを更新し,ボトルネック帯域を最大化する経路選択を可能にする.ACOの分散型アルゴリズムの特性を活かして,ネットワークの変化にも柔軟に対応しつつ,効率的なルーティングを実現する.シミュレーションの結果,ボトルネック帯域が最大となる経路へのルーティング確率を世代を重ねるごとに高めることが確認された.