2V-09
地域住民と自治体の相互作用を考慮した公共交通機関選好のエージェントモデル
○谷河元春(関東学院大),菊池剛正(千葉商科大),吉川 厚(関東学院大)
少子高齢化が進行する中で、地域社会の公共交通機関は、利用者の減少や収益状況の経常的な悪化など、取り巻く環境の厳しさが増している。その中で、モビリティ・マネジメントと呼ばれる交通政策が注目されている。それは、地域住民と自治体とのコミュニケーションにより、過度な自動車利用から公共交通等を適切に利用する方向へ自発的に変化を促す政策である。本研究では、モビリティ・マネジメントの考え方に準拠し、地域住民と自治体のコミュニケーションを考慮したエージェントベースのシミュレーションモデルを構築する。その上で、様々な初期的条件を変更した場合の公共交通機関の選好度合いの変化を分析する。