情報処理学会 第87回全国大会

2V-06
人工市場シミュレーションを用いた非対称スピードバンプの導入したときの株式市場や高頻度取引に与える影響の分析
○福家緋莉,遠藤修斗(工学院大),水田孝信(スパークス・アセット・マネジメント),八木 勲(工学院大)
市場参加者から取引所に送信された注文が、取引所の注文板に入力される際に、注
文板への反映を意図的に遅らせる、短時間の遅延措置をスピードバンプという。特
に、注文の種類によって遅延の適用が異なる措置を非対称スピードバンプという。
これまでに非対称スピードバンプの導入による市場の流動性の影響について検証
されているが、高頻度取引のパフォーマンスにどのような影響を及ぼすかについ
ては調べられていない。そこで、本研究では非対称スピードバンプが株式市場や高
頻度取引にどのような影響を与えるのか調査した。