情報処理学会 第87回全国大会

2U-07
環境音と心拍の情報に基づく機械学習を用いた認知能力の推定
○高橋絢音,米田成海,西山裕之(東理大)
近年、日本では生産性の向上や業務に伴う精神障害の増加が課題となり、労働者一人ひとりの状態把握が重要視されている。従来の認知能力測定タスクや主観評価による手法では、作業の中断などの被験者の負担や客観性の欠如といった問題がある。そこで、本研究は被験者の負担を軽減しつつ認知能力を測定できる新たな手法を提案する。本研究では、環境音やスマートウォッチで取得できる心拍数など、非侵襲的に取得可能なデータに機械学習を適用し、認知能力測定タスクの結果を予測する。本研究は、効果的な状態把握手法を通じ、職場環境の改善や労働者の負担軽減、業務運営の効率化に寄与することを目指す。