情報処理学会 第87回全国大会

2S-01
属性の特徴を考慮した単眼地形画像の再照明に関する一実験
○立川 駿(法大),佐藤周平(法大/プロメテックCGリサーチ)
単一画像の再照明において,山岳風景のような大規模な自然地形に特化した手法は,これまであまり研究されていない.これは,大気中の散乱光や霧を考慮したアルベドの推定が困難であることが原因である.この問題に対し我々は,霧と照明効果を考慮した二段階のアルベド推定により,地形画像に特化した再照明手法を提案した.しかし,自然地形には植生や水域,岩石など異なる特徴を持つ物体が多く含まれており,アルベドと深度を推定するだけでは,尤もらしい再照明結果を得ることが難しい.そこで,物体の属性ごとに表面の凹凸や粗さを変えることで,より写実的な再照明が可能か実験したので報告する.