2Q-03
外国人の母語を考慮した日本語の助詞に関する問題文の生成
○蔡 宇鋒,望月久稔(大阪教大)
日本語を学習する外国人にとって助詞の反復練習は重要であるため,学習者の特徴を考慮した問題文を自動生成できれば効率的な自主学習が可能となる.国籍ごとに学習者が誤りやすい助詞に差異があると考え,学習者の母語を考慮した助詞の問題文を生成する.まず,助詞の練習回数を決めるために,同じ国籍の学習者全体と個人の誤用した確率に基づいて助詞の重要度を計算する.次に,誤った助詞を含む文と正解をデータセットから抽出し,その助詞を省略した文を問題文として重要度に基づき生成する.その後,生成した問題文の助詞と個人の誤った助詞の合致した割合により,問題文を評価する.