2P-06
SVMと動的計画法による休符情報を用いた初心者向けピアノ楽譜の運指推定
○富塚俊広,西垣貴央(拓大)
ピアノ演奏初心者用楽譜の運指を推定する研究において,楽譜通りに演奏するための連続性を考慮した運指の推定が難しいという課題がある.関連研究では運指の連続性を考慮するため,SVMと動的計画法を組み合わせた方法が提案された.推定精度は67%と,SVMのみの推定より良い結果だった.しかしこの方法では休符の考慮を行なっていないため,休符前後で手の大きな移動を行う運指の推定が難しかった.そこで本研究では休符前後で適切な手の移動がされるよう,休符情報を考慮した推定方法を提案した.提案方法で推定した結果,推定精度は69%と関連研究の方法より2ポイント上昇し,休符前後で手の大きな移動を推定できることを確認した.