2L-06
解析表現文法を用いた構文誤りを含むプログラムのブロック言語表現への自動変換システムの実装
○田口伯玖,佐々木晃(法大)
プログラミング初学者向けの学習環境としてブロック型言語とテキスト記述式言語の相互変換が可能なシステムが存在する。ブロック言語表現に欠損のあるプログラムは、一部が欠損したテキスト表現に変換可能であるが、通常のパーザーではそれを再びブロック表現に変換できない。本発表では解析表現文法(PEG)による構文定義を用いて欠損部分を含むテキスト表現を解析可能なPEG表現を生成するシステムを実装した。コードの欠損箇所には仮のトークンを挿入し、構文誤りがあってもブロック表現への変換を可能にした。提案手法により不完全なブロックから変換された構文誤りを含むテキスト表現を元の正しいブロック表現に変換できることを示す。