2L-03
Putbackベースの双方向変換言語BiGULの更新ベース化
○豊田雅希,日高宗一郎(法大)
データ間の同期手法の一つに,ラウンドトリップ性に基づき一貫性を保証する双方向変換がある.双方向変換言語BiGULでは,本質的に曖昧な逆方向変換をユーザがPutback方式により明確にできるが,更新伝播が状態ベースで行われるため,大規模なデータを扱う際は更新ベース化による処理速度向上も期待できる.本研究では,更新ベースの双方向変換言語Edit Lensesを参考に,BiGULのHaskell実装の更新ベース化を行っている.双方向変換言語Xの汎用的な型Valを取り入れることで,HaskellでBiGULプリミティブごとに状態と更新情報を混在させつつ更新伝播を行うよう拡張しており,その経過を報告する.