2J-04
RISC-V RV32IMVを用いたAESの実装
○堀川士温(法大)
デジタル化の進展に伴い、安全なデータ保護の重要性が増し、AESは広く使用されている。組込みシステムやIoT機器では、限られたリソースで効率的なAES実装が求められる。本研究では、RISC-V RV32IMVアーキテクチャを活用し、AESのカスタム命令を提案する。RV32IMVのベクトル機能と128ビットレジスタを使用することで、暗号化処理を高速化する。実験結果では、AddRoundKey、SubBytes、ShiftRows、MixColumnsを1命令に統合した設計が最も優れ、RV32IMベースのAESを上回り、最短サイクル数、最短実行時間、最小AT値を達成した。ただし、RV32IMVベースのAESはリソース消費が多いため、リソースが制約された環境では課題がある。