2G-07
自治体事例における総合計画立案時のシビックプライド醸成のための住民アンケート分析および検証
○山本 裕(東京国際工科専門職大),橋本沙也加,橋本尚子,岡田ゆかり(百代)
近年、地方自治体において、過疎化や高齢化、人口減少への対策の一環として
住民の地域への愛着度向上活動の1つであるシビックプライド醸成活動の重要度が高まっている。各自治体においては、シビックプライド醸成のために地域に対する住民の価値を導出した上で、価値を創出する実行計画としての総合計画の立案・遂行が必然・急務となる。
今回の研究では、ある自治体の総合計画立案の支援を目的として、「住民が長く住み続ける価値」を発掘する観点で住民アンケートを分析し、総合計画立案に有用なポイントを導出し評価・考察を行った。分析では主に以下を観点とした。
(1)「住みやすさ」に対して影響度が高いアンケート項目選択回答と住民の居住状況(居住期間、I/Uターンの状況)とのクロス分析
(2)「住みやすさ」に対して重要度が高いアンケート項目選択回答と各解答の出現頻度との相関分析
現在、住民アンケートの選択回答と自由記述回答を総合的に分析し、潜在的な住民の真意を発見し、シビックプライド醸成につながる住民の価値を導出するモデルを別途構築・実証中である。本研究は、当該モデルに対して多面的な分析観点を提供することができる。今後汎用的な手法として継続的に改善を実施していく。