情報処理学会 第87回全国大会

2F-04
反射成分が含まれる画像におけるプライバシーリスク検出手法の検討
○臼﨑翔太郎,油田健太郎,山場久昭,岡崎直宣(宮崎大)
本研究は反射成分を含む画像も対象としたプライバシーリスク検出手法を提案する.投稿者が映り込んだ画像を意図せずSNSに公開してしまうリスクが問題視されている.本研究では透過物質越しに撮影した際にその手前の風景が透過物質に反射(反射成分)し,本来映したい風景(透過成分)に重なって映ることを対象とし,このケースでもリスク検出できることを目指す.本研究は反射成分分離手法と人間検出手法をマルチタスク学習で同時学習し,各成分で人間を検出するモデルを提案した.性能評価ではCOCO2017を用いて2枚の画像を透過し重ねた疑似画像を作成し,このときの人間の検出精度を,反射成分分離を含まない検出モデルと比較・評価した.