情報処理学会 第87回全国大会

2D-03
バイアスがトンプソンサンプリング学習に与える影響に関する研究
○佐藤颯一朗,山田博瑛(電通大),小宮山純平(ニューヨーク大),岩崎 敦(電通大)
本研究では、ミクロ経済において経済主体が未知の経済変数を学習する際に、バイアスが存在する場合の行動や信念のふるまいを解析する。ここで、バイアスが存在する状況とは、経済主体が自身の置かれた状況を誤認している状態を指す。既存研究において、このような状況下では、経済主体の信念や行動が望ましい収束に至らない場合があることが示されているが、望ましい収束を達成するための修正手法は解明されていない。本研究では、ベイズ学習に基づくトンプソン抽出を用いて未知の経済変数を学習するモデルを実装し、信念や行動が望ましい結果に収束しないことを確認した。そして、望ましい結果を実現する学習アルゴリズムの設計を目指す。