情報処理学会 第87回全国大会

2A-03
ソフトウェアプロダクトライン開発における成熟度モデルの開発と試行
○柴垣裕紀,平野由紀子,青木 翼(東芝)
共通のコア資産を元に一連の製品シリーズを開発するソフトウェア開発方法論としてソフトウェアプロダクトライン(以降SPL)が開発・公開されている.しかし,開発現場ごとに個別の課題があり正しくSPLを実践できていないため効果が出ない場合がある.本研究ではSPL開発における個別の課題解決支援を目的に成熟度モデルを開発した.本モデルではSPL開発の実践で特に重要だと思われる観点ごとに対象ソフトウェア開発の成熟度を4段階のレベルに分けて評価する.本モデルを試行し,対象ソフトウェアの開発における強みと弱みを明確にできることを確認した.さらに,本モデルの適用結果を踏まえて対象ソフトウェア開発の改善案を提案できることを示した.