1ZN-07
センサ内蔵野球ボールと腕時計型センサを用いたボール姿勢・軌道シミュレータの開発
○髙橋 零(秋田大),柴田翔平(ミズノ),佐藤 諒,有川正俊,内海富博,陸 忞,佐々木一織(秋田大)
近年,投球フォーム解析の精度向上が求められる中,本研究では,センサ内蔵野球ボールと腕時計型センサを用いた投球時のボール姿勢および軌道を精密にシミュレートするシステムの開発をめざす.ボール姿勢の推定にはカルマンフィルタを適用し,腕時計センサのデータを統合することで精度向上を図る.また,リリース時に推定したボールの速度ベクトルと,センサ内蔵野球ボールで算出した回転数および回転軸角度を基に,マグヌス効果を考慮した流体力学計算を実施し,投球軌道をシミュレートする.本システムは,投球データ解析の新たな手法を提供し,安価かつ効率的な投球支援環境の実現に寄与することが期待される.