情報処理学会 第87回全国大会

1ZN-06
物体検出・追跡技術を活用したハンドボール選手のチーム別移動軌跡表示システム
○内木正紘,堀井 響,澤野弘明(愛知工大)
本研究では,ハンドボール競技におけるシュート時の選手移動軌跡表示システムを提案する.先行研究で開発したタギングアプリは,シュートやパスなどの動作タグ付けとマウス操作によるシューター1名の移動軌跡描画に限定されていた.そこで本システムでは,試合映像から物体検出モデルYOLOにより選手を検出し,物体追跡アルゴリズムBoT-SORTによる追跡を行うことで,複数選手の移動軌跡を取得する手法を構築する.追跡した選手に対するチーム判別では,YOLOにより検出した選手領域を切り出し,ユニフォームの色をラベルとして学習した機械学習モデルを適用する.これらの処理結果をタギングアプリの表示画面に統合し,各シュートシーンにおけるチーム別の選手移動軌跡を表現することで,フォーメーションの特徴を含めた総合的な分析を実現する.