1ZL-07
水部汚濁度をグリーンレーザを用いて広域直接計測する
○頃安隆耀,下川 舜,杉本賢汰,金道敏樹(金沢工大)
航空レーザ計測を用いて海、河川等の水部汚濁を広域かつ直接的に測定する新たな手法を提案する。既存の計測方法では、水部を面として広範囲の計測が難しいという課題があった。提案手法は、レーザ汚濁計の散乱光方式を利用し、水中の反射物体の深度と反射光強度の分布を利用する。さらに反射光強度の対数をとり、深度の係数と定数項を分離する。これにより、浮遊物の特性に依存せず、汚濁を示すレーザ光の減衰長(強度が1/eとなる伝搬距離)の算出が可能となる。評価実験では、航空レーザ計測データを用い、下田港等で減衰長を算出し、広い範囲にわたって汚濁分布を示せた。本手法は、水質管理や水害予測に貢献するものとして期待している。