情報処理学会 第87回全国大会

1ZK-07
VRコンテンツを活用した文化財建造物への興味喚起と学習効果の検証
○柳井優希,石川知一(東洋大)
本研究は、文化財建造物の保存・継承・活用を目的とし、対象建物への興味を高めるためのVRコンテンツの有効性を検証することを目的とした。具体的には、大阪城をモデルとし、築城から現在に至るまでの歴史上の出来事をVRで鑑賞できるアニメーションを作成した。実験では、VRコンテンツを鑑賞するグループと、紙媒体を読むグループに分け、それぞれに対してクイズとアンケートを実施した。クイズの結果、全体の得点において有意な差は見られなかったが、一部の問題で有意差が確認できた。アンケート結果には「楽しく学習できると思う」といった好意的な意見が多く寄せられ、VRコンテンツが文化財への興味喚起に寄与する可能性が示されている