情報処理学会 第87回全国大会

1ZH-05
白杖歩行支援デバイス開発における通知機能の拡充 -牽引力錯覚通知の検討-
○中野翔太,森雄一郎(高知大)
当研究室では,視覚障害者の白杖歩行を支援するための「白杖歩行支援デバイス」の開発を行っている.このデバイスでは深度センサを用いてユーザ前方にある障害物の検知を行い,その情報をユーザへと伝達している.現システムにおける情報提示の手段は音声のみであるが,単一の情報提示法では情報の表現力が乏しいことや,システムに異常が起きた際に代替物が無いといった状況が想定される.今回音声以外の通知手法として「牽引力錯覚」に注目しており,盲導犬のような直感的な通知の実現を目指している.ゆえに本研究では白杖歩行支援デバイス開発における通知機能の拡充を目的に,牽引力錯覚を用いた通知の検討を行っていく.