情報処理学会 第87回全国大会

1ZH-02
ろう・難聴者における同一端末による聴覚刺激と振動触覚刺激の非同期検出能力の分析
○山元颯斗,平賀瑠美,安 啓一(筑波技術大)
音楽を好むろう・難聴者が,歌唱を行う場合に音の高さやテンポ認識のような問題に直面する.これまでの研究から,音楽のテンポ認識は音高や音色の同定・識別に見られるようなろう・難聴者と聴者の間の差は他の音楽要素に比べて小さいと言われている.しかし,実際の歌唱においてタイミングのずれが生じ連鎖することがある.そこで,ろう・難聴者の歌唱において時間に関し,振動触覚提示によって正しい発声タイミングを知り,時間に関する問題を少なくすることを目指す.そのために,ろう・難聴者が必要な触覚情報を提案し実装する.本研究では,実装システムにおいて許容される聴覚刺激の非同期の幅をろう・難聴者を対象として調査した.