1ZH-01
プレゼンスを用いた不安を生じさせる環境の段階的再現を行えるVR 曝露療法システムの開発
○木本翔太,後藤祐一(埼玉大)
プレゼンスとはユーザがVR空間に存在していると感じる程度のことである.プレゼンスを向上させる要因を分析した多くの先行研究がある.一方,久野らは段階的に不安への対処を練習ができるVR暴露療法システムを開発した.VR曝露療法は,パニック障害の治療法の1つである不安を感じる状況に曝すことで不安に慣れていく曝露療法をVR空間上で行う方法である.久野らのシステムでは,プレゼンスを下げることで不安の程度を下げる仕組みを用いている.プレゼンスの度合いを任意に制御できれば,不安の程度も制御できると期待できる.本研究では VR空間でのプレゼンスの度合いを任意に変化させられるVR 曝露療法システムを開発する.