1ZF-07
バーチャルプロダクションにおけるフレームずれに起因する違和感に関する研究
○山本佳奈,濱本和彦(東海大)
バーチャルプロダクションでは、カメラを移動しながら撮影・合成した際に、実映像とバーチャル背景の間にずれ(遅延)が生じる。遅延を少なくする・感じにくくする撮影方法は、撮影者の経験に基づいて感覚的に判断されている。経験に基づく知識を暗黙知と呼ぶ。本研究では、バーチャルプロダクションによる映像制作時の暗黙知を、実験を通して明確に数値化することを目的とする。実写映像とバーチャル背景のずれをシミュレーションにより再現し、そのシミュレーション映像を用いて実験を行い暗黙知の定量化を行った。本研究は、バーチャルプロダクションの効率的な撮影手法の構築や、撮影環境の最適化に向けた基盤を提供するものである。