情報処理学会 第87回全国大会

1ZC-04
IoTビデオ伝送向け高圧縮低遅延非標準動画像符号化方式
○山川真依(日大),望月誠二(阪産大),山口真衣,桑原 悠,加藤剛士(日大),今村幸祐(金沢大),松村哲哉(日大)
我々は,IoT機器や自律走行システム向けに,4K/8K高精細動画像に対しµsオーダーの遅延を実現する1ラインベースの超低遅延動画像符号化方式を提案したが,圧縮率に課題があった.普及段階にある5G通信では1ms程度の低遅延伝送が目標とされ,これに影響を与えない数十µs(1msの数%)の低遅延にて高圧縮率,低コストを実現する符号化方式が求められている.本稿では,5G通信機器に向け,4ラインベースの20µs超低遅延動画像符号化方式を提案する.新規に可変ブロックサイズ,直交変換選択,新画面内予測の3手法を導入し,40dBにおいて従来比較で2.2pt向上した9.6%の圧縮率を実現した.さらに,H.264ベースラインプロファイルと比較し,演算コストを16%以下に抑えた.