1U-08
現生人類の拡散をシミュレーションする
○井上 真,木村美優璃,岩永佐織(海上保安大)
約700万年前、二足歩行をする人類がアフリカで誕生した。その後、気候変動へ適応し完全二足歩行ができるようになった人類は長距離移動が可能となり出アフリカを果たした。さらに、ホモ・サピエンスは全世界へ進出し、約1万年前に遠く南アメリカまで到達した。現代を生きる私達(現生人類)は約6万年前にアフリカを出たホモ・サピエンスの子孫であることが近年明らかになっている。本研究では、現生人類を生態系の一部としてモデル化し、その拡散について地球規模のマルチエージェントシミュレーションを作成した。そして、現生人類が南アメリカ大陸まで拡散できたのは、その移動能力が大きかったためであることを確認することができた。