情報処理学会 第87回全国大会

1T-08
飲酒が発話行動に与える影響の分析と評価
○小祝和寛,竹内麻衣,塚越駿大(静岡大),松田将典,朝田 圭,石鍋菜々子,梶原芳典(サッポロビール),山本泰生(静岡大),西村雅史(静岡大, 愛知産業大)
飲酒時の酔いの評価方法として、呼気アルコール濃度の測定だけでなく、生理的及び行動的な変化を用いた手法も研究されている。本研究では、発話量や声の大きさ、笑い声など音声の時間的な変化が酔いと関係しているかを調査した。具体的には、複数の被験者を対象に飲酒を伴う食事の場を実験環境として設定し、外部雑音の影響を防ぐ皮膚接触型マイクを用いて発話や笑い声を収録した。その後、収集したデータを音声区間検出モデルや笑い声検出モデルで分析し、発話や笑い声の時間的変化と被験者自身や第三者による酔いの評価との関連を検討した。その結果、発話や笑い声の時間的な変化が酔いの評価と一定の関連性を示す可能性が示唆された。