情報処理学会 第87回全国大会

1S-06
階層型グラフ数値評価における指標の可読性への影響の数値検証
○李  好,伊藤貴之(お茶の水女子大)
階層型グラフの可視化において、ノードのクラスタリングおよびレイアウト手法が可読性に大きな影響を与える。本研究では、メタノード(ノードクラスタ)のサイズに着目し、異なるメタノードサイズで生成されたグラフの可読性を定量的に評価した。評価には、Sprawlter基準に基づくペナルティ値(NN、NE、EE)を用い、メタノードサイズの変化に伴うペナルティ値の分散傾向を分析した。その結果、メタノードサイズが増加するにつれてEEの影響が低下し、全体的な乱雑度への寄与が減少することが確認された。本報告では、分析結果をもとに階層型グラフの可読性向上に向けた指針を提示するとともに、今後の研究課題についても議論する。