1S-01
降水量と河川水位の関係の可視化 -散布図によるデータ分類の導入-
○田中悠来(お茶の水女子大),Angeliki Grammatikaki,Henry Ehlers,Raidou Renata,Groeller Eduard(ウィーン工科大),伊藤貴之(お茶の水女子大)
洪水予測をおこなう可視化システムの開発を目標に設定して,降水量と河川水位の関係の可視化を進めてきた.本稿では,過去の複数期間における降水量と河川水位の関係の傾向の分類の可視化方法として適切な手法の検討をおこなう.本研究では地図上での可視化はなく,河川の支流などの接続構造を模したグラフを構成し,そのノードとなる観測所上に二色塗り分けスパークラインを配置することで,上流で降水量が増加してから下流で河川水位が上昇するまでの時間差の可視化を実現する.加えて,散布図行列およびK-means法のクラスタリングを利用して,複数期間における降水に対する水位の上昇傾向を分類をおこなう.