1M-07
群行動特性による群形成集団の行先制御手法の比較
○中川祐貴,奥田隆史(愛知県大)
農業分野で群れをなす害虫の被害が深刻化している.また,農薬による健康被害や環境汚染も問題となっている.そのため農薬に代わる新たな害虫対策が必要である.本研究では,害虫が群れをなすことから,群行動モデルを用いた行先制御手法の比較分析を行う.生物の走光性や走化性を活用し,フェロモンモデル型集団とボイドモデル型集団の行先制御手法を複数提案し,誘導完了までの評価を比較した.評価指標は,誘導完了までの平均ステップ数と標準偏差を用いた.結果として,効率的かつ安定した誘導が可能であることが確認された.今後は,群れ規模に応じた最適手法の設計や実世界のデータを基にしたモデルの精度の向上が求められる.