情報処理学会 第87回全国大会

1M-05
消費電力と所要時間の不確実性を考慮した電動バスの運行計画最適化
○矢中祥吾(筑波大),濱田龍之介(デンソー),高野祐一(筑波大)
脱炭素社会の実現に向け、公共交通機関においてバッテリー式の電動バスの導入が推進されている。電動バスは従来のディーゼルバスと比較して航続距離が短く、バッテリーの充電には数時間を要する。また、気候や交通状況、車内の混雑などの影響により消費電力量が大きく変動するため、ディーゼルバスと同様の運用は困難である。本研究では、消費電力量および運行所要時間の不確実性を考慮した電動バス運行計画の最適化モデルを提案する。バスは定時運行が求められており、電欠及び遅延を防止することで、運行品質を保つことができる。提案モデルでは電欠や遅延のリスクを考慮して運行計画を決定し、数値実験によって提案手法の有効性を検証した。