情報処理学会 第87回全国大会

1L-04
画像認識を用いた野鳥観察システムの提案
○竹本隆太,杉山耕一朗(松江高専)
野鳥の飛来数調査の自動化を目的に,画像認識を用いた野鳥観察システムを構築した.このシステムは自然科学館の野鳥観測スポットにカメラを設置し,そこに飛来する野鳥の数及び種類を計測するもので,種類判別にはYOLOv8を用いた.野鳥の数を調べるために,YOLOv8やDeepLabCutが出力する情報を用いてフレーム間での野鳥の同定を行っている.同定の際に,誤判別が混ざると1羽の鳥が複数羽とカウントされるため,誤判別を排除する方法を検討している.予備的な実験として,一定のフレーム間隔ごとに各種類の野鳥の判別回数をカウントし,カウント数が閾値を超えたものを飛来した種類の鳥と判断する処理を加えると,野鳥の総数については1割程度の誤差で求まった.