情報処理学会 第87回全国大会

1H-04
Raspberry Piを活用した高等学校教育用無線LAN環境のEnd-to-End評価
○伊勢谷元樹(桶川高、電通大),矢崎俊志(電通大)
 GIGAスクール構想により、高等学校での教育用無線LANの整備が進んでいる。しかし現場では様々な通信トラブルが発生する。特にクライアント端末や現場の電波環境に起因するトラブルは再現性が低く、原因究明には障害発生時点おけるユーザの利用環境に近いデータが必要である。障害の発生を精度良く予測することは困難であるため通信状況のEnd-to-End (E2E)試験データを中長期的に収集する必要がある。同種の評価のためのセンサも市販されているが高価であり複数地点の同時観測には適さない。
 本論文では無線LAN環境を評価するセンサをRaspberry Piにより低コストで作成し、高等学校において実際にE2E試験による無線LAN環境評価を行った結果を報告する。