情報処理学会 第87回全国大会

1G-06
大規模言語モデルを用いた証券業務用伝票検証プログラムの自動構築の試み
○小野智司,内山光彩,森本文哉,秋本一樹,廣瀬雄大,栃原大器,濱田悠樹,上原康輔(鹿児島大),村田義就,栗原大和(野村證券),北村直也,上野日奈多,小池裕史,安島 徹(野村ビジネスサービス)
本研究では,証券会社のバックオフィス業務における,口座開設や各種変更届の確認を行うプログラムを大規模言語モデル(LLM)に構築させることを試みる.LLMはその仕組み上,出力を完全に制御することや,出力の根拠を提示させることが難しい.チェッカとなるプログラムのソースコードをLLMにより作成することで,チェックを正確に行えること,人間がソースコードを確認することでその妥当性を検証できる等の利点がある.本研究では,LLMにとって解読が困難であるような,事務員向けの業務マニュアルから判断基準を抽出し,届出書の誤記入や記入漏れを検出するプログラムのソースコードをLLMを用いて自動生成することを試みる.