情報処理学会 第87回全国大会

1G-01
生成型AIを用いた欠損および重複データ検出の実験的検証 -心理学研究への利用の可能性-
○杉浦秀一(無所属)
心理学の研究方法の1つに研究協力者から得られた面接データや自由記述の回答から集団や個人の特性を明らかにする質的分析研究がある.既に実施した研究では,生成型AIのChatGPTをカテゴリ分類の初期作業に用いて質的分析を実施したが,データ欠損や重複が生じた.そこで本研究では,ダミーデータを用いてChatGPTやCopilotなど複数のAIでデータ欠損や重複が検出されるか検証した.検証の結果,本試験・追試1と2において複数のAIでデータ欠損が検出されなかった.また,データ重複も,本試験・追試1と2において検出されなかったケースがあり,本研究で用いたプロンプトでは実用に適さないことが示唆された.