1F-05
Basic SPN暗号へのハイブリッド解読の提案
○山田隆行(高知高専)
同一のラウンド関数を繰り返すSPN構造をもつブロック暗号の攻撃法に線形解読と差分解読がある。これまで、Basic SPN 暗号に対して2つの解読法による秘密鍵の特定について提案を行ってきたが、これらの解読を成功させるためには、高い線形特性確率や差分確率が重要となる。この2つの確率は、概念や導出法や異なるためそのままでは議論できないが、正規化することができれば比較が可能になる。
そこで、本論文では、2つの解読法による確率を正規化して各段ごとに高い正規化確率を選択しながら部分的に解読を進め、最終的に秘密鍵を求めるハイブリッド解読法を提案する。