1F-03
鍵生成局の不正な行為を考慮した失効可能IDベース認証鍵交換の安全性
○割木寿将,藤岡 淳(神奈川大),永井 彰,安田 幹(NTT)
本研究では鍵生成局の不正な行為を考慮した失効可能IDベース認証鍵交換の安全性モデルを2つ考案する.
rid-neCKモデルではマスタ公開鍵・秘密鍵の生成に用いた乱数を削除しないというPKGによる不正な行為を考慮している.
rid-reCKモデルでは正しく生成されなかったマスタ公開鍵・秘密鍵の組を利用するというPKGの不正な行為を考慮している.
さらに, それぞれの安全性が既存の安全性であるrid-eCK安全性より強い安全性であることを示し, また, rid-reCK安全性がrid-neCK安全性より強い安全性であることを示す.
これは, rid-reCK安全性がrid-eCK安全性を含めた三つの安全性の中で最も強い安全性であることを意味する.