情報処理学会 第87回全国大会

1F-02
量子暗号通信用鍵管理システムのセキュリティ強化検討
○土井一右,戒能和久,松本麻里,肥塚真由子,谷澤佳道(東芝)
量子コンピュータ時代を見据えた情報セキュリティ対策として期待されている量子暗号通信技術では、システムを運用する際、量子暗号装置で生成される鍵を安全に管理する点が重要である。今回、管理対策の一環として、情報セキュリティ機器の一種であるHSMを利用した量子暗号通信用鍵管理システムを開発し、鍵管理時に発生する、鍵の保管・共有・転送を安全に実施することを確認した。また、鍵管理システムへの攻撃を検知する技術も開発し、DBに保管されている鍵への窃取、DBへの不正鍵の登録等、DBへの攻撃を検知するアルゴリズムを開発し、DBへの模擬攻撃試験を行い、DBへの攻撃を検知できることを確認した。