情報処理学会 第87回全国大会

1D-06
画像生成AI生成データを用いた画像分析による演繹的絵画理解の実践
○中川 譲(宝塚大)
画像生成AIの出力する画像は、人間による教師付き学習に基づいている以上、必然的に人間の選好を反映している。画像生成AIがどのように画像を生成しているか、何が「良い」と判断しているかはブラックボックスであるが、多くの人間の選好がインプリシットに埋め込まれており、またあまり好まれない画像についても無制限に生成することが出来る。これは画像生成AIの学習過程を考えると逆説的ではあるが、今までの美術の文脈において少数の「良い例」をサンプルとして示すことが限界であった教授法が、アンチパターンを示す形へ転換する可能性を示すものである。本研究では、多くの人に好まれる画像の定量化とその言語化を示す。