1D-04
病理組織画像からGANで生成した画像データを用いた脂肪滴判別
○永田亮一(大分大),原田義富(日本文理大),賀川経夫,西田陽登,松浦恵子(大分大)
脂肪滴とは、細胞質内に在る脂質などを含む液滴である。細胞内に異常に蓄積した脂肪滴は、肝臓疾患などの様々な病態に関連している。病理組織画像中の脂肪滴の数や状態を把握することは、疾患の早期発見や分類に大きく貢献する。脂肪滴の数量やサイズ、形状、分布を識別する為に、病理医には豊富な知識や経験が求められる。近年、機械学習によるCADの研究が盛んである。本研究分野では、標本を撮影した病理組織画像を使用するが、一般的な機械学習法で必要な画像データの大規模収集は難しい。そこで、少ない病理組織画像をGAN(敵対的生成ネットワーク)で拡張したデータと機械学習法を使用して、病理組織画像中の脂肪滴を判別する手法を検討する。