1B-06
n vs. the Rest型2値判別器を用いたECOCの構成法とその性質
○平澤茂一(早大),雲居玄道(長岡技科大),八木秀樹(電通大),小林 学(早大)
n vs. the Rest(n≧1)型の2値判別器を複数個(N個,N≧3)組み合わせることで多値(M値,M≧3)分類を実現するECOC(Error-Correcting Output Codes)構成法を考える.本稿では,n vs. the Rest型2値判別器を用いたECOCの構成法を符号語表で表現し,得られた符号語の集合をnvR符号と呼ぶことにする.符号語の生成方法から,nvR符号は非線形(Non-linear)等距離符号(Equidistant codes)であり,n=[M/2]の場合を除き,重み一定符号(Constant-weight codes)になっている,さらにnvR符号を連接してExhaustive 符号が得られるなど,興味ある性質を明らかにする.nvR符号の持つ符号パラメータを求めその適用範囲を明らかにし,また比較的符号長Nの小さなSimplex符号,修正Reed Muller符号,Hadamard行列から得られる符号などと比較する.