プログラム

オープニング 13:00-13:05

岡崎 靖子氏

コーディネータ:岡崎 靖子(SC 40専門委員会委員長/早稲田大学グルーバルソフトウェアエンジニアリング研究所 招聘研究員)

 

セッション1[13:05-13:45]

「国際標準化活動の重要性と日本の取り組み」

林 巧様

講師:林 巧(経済産業省産業技術環境局国際電気標準課 課長補佐)

 
【概要】
①標準とは何かを身の回りの例を使って簡単に説明したあと、国際標準と国際標準化活動のしくみを概説する。
②製品仕様・性能からサービス・マネジメントへと対象を拡大してゆく標準の変化と、それに対応するための産業標準化法改正に触れる。
③WTO/TBT協定、中国のWTO加盟をきっかけにグローバルで激化する標準化競争とルールメイキングの重要性について説明する。
④ダイナミックに変化する国際情勢の中で日本が進むべき方向性と経済産業省の取り組みについて説明する。

セッション2[13:45-14:05]

「ITサービスマネージメントとITガバナンス~国際規格の動向と国内対応~」

岡崎 靖子様

講師:岡崎 靖子(SC 40専門委員会委員長/早稲田大学グルーバルソフトウェアエンジニアリング研究所 招聘研究員)

 
【概要】
当講演では、ISO/IEC国際規格策定の仕組み(組織)を概観し、当SC 40専門委員会(ITサービスマネージメントとITガバナンス)の位置づけや、当委員会の構成を説明する。次に、担当している主なISO/IEC国際規格と近年の国際規格の動向に関して触れる。世界的にDX推進やAIの利活用への関心が高まっており、担当分野の国際規格でもこれらを取り入れる動きが始まっている。最後に、ISO/IEC国際規格を策定することに興味をお持ちの方に対して、当委員会への参画について紹介したい。

休憩[14:05-14:15]

セッション3[14:15-15:00]

「ISOにおけるガバナンス関連の規格ISO/IEC 38500シリーズなどの動向 ~ITからDXに向けたガバナンスの展開~」

原田 要之助氏

講師:原田 要之助(SC 40/WG 1小委員会主査 兼 JTC 1/SC 42/JWG 1コンビーナ/情報セキュリティ大学院大学 客員教授・名誉教授)

 
【概要】
2006年にITガバナンス(英語では,Governance of IT)の規格がオーストラリアからのファーストトラックで提案された企業内のITの開発や調達については、費用の規模が大きく、また、導入の影響が長期にわたるものの、経営者は文科系出身者が多く、この分野に口を出してこなかった。しかし、企業のITバブルの崩壊のあと、経費面やシステムがダウンしたときに経営に与える影響が大きいため、経営の判断が求められるようになった。すなわち、ITについてどのような管理や調達、開発、運用が望ましいのか、どのように活動をモニタして、経営面から評価を行い、マネジメント層に指示をだせばよいのかについてのガイダンスとして、ITガバナンスがISACAやハーバードビジネススクール、ベルギーの研究機関などで研究された。これをルーツとして、ITガバナンスの規格化が行われた。2015年に初版が出版され、マイナーな変更が2018年になされた。日本でも、JIS Q38500として、政府機関や民間企業で広く使われるようになった。世界では、経営がITなど技術的なものも責任があると見なされ、現在、ISOのさまざまな分野でガバナンスの規格化が進んでいる。企業全体のガバナンスに用いる傘規格ISO 37000、データのガバナンス、ブロックチェーンのガバナンス、AIのガバナンスなどが開発されている。本セミナーでは、ルーツなどの歴史に触れ、昨今、開発されている規格について動向や内容について触れ、今後の企業がこれらの規格をどのように経営に生かすと良いかについて述べる。

セッション4[15:00-15:30]

「経営陣からみたAIガバナンス ~ISO/IEC 38507 関連~」

小倉 博行氏

講師:小倉 博行(SC42/JWG 1小委員会主査/日本大学商学部 非常勤講師)

 
【概要】
組織を取り巻くあらゆるものの管理はスマート化し、今後の企業経営はセンサー、自然言語、音声、画像、映像などの非構造データやAI(機械学習,深層学習)等を活用した統合的な管理・ガバナンスへと変革することが求められている。組織における経営陣の主な役割は、一言でいうと株主や顧客などのステークホルダーに対するアカウンタビリティである。本講演では、SC 40とSC 42とによって設立されたSC 42/JWG 1で開発中のAIのガバナンス規格ISO/IEC AWI 38507(Governance of IT -- Governance implications of the use of artificial intelligence by organizations)策定の背景、規格開発の経緯と日本の関わりについて解説する。また、関連するAIのマネジメントシステム規格(MSS)の検討状況についても説明する。

Q&A[15:30-15:40]

休憩[15:40-15:45]

セッション5[15:45-16:15]

「デジタル時代を支えるITサービスマネジメント ~ISO/IEC 20000シリーズの概要~」

八木 隆氏

講師:八木 隆(SC 40/WG 2小委員会主査/株式会社日立製作所サービスプラットフォーム事業本部経営企画本部 主管)

 
【概要】
デジタルトランスフォーメーションの進展とともに、デジタル技術を活用した新ビジネス、新サービスが登場している。変化が激しいデジタル時代においては、提供するサービスを的確にマネジメントすることが不可欠である。本講演では、最新版であるISO/IEC 20000-1:2018の概略と特徴を紹介し、デジタル時代においてISO/IEC 20000-1:2018をどのように活用し、デジタルサービスの的確なマネジメントを実現できるか解説する。

セッション6[16:15-16:45]

「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスとISO/IEC 30105シリーズについて」

清水 裕子氏

講師:清水 裕子(SC 40/WG 3小委員会主査)

 
【概要】
国内におけるBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスビジネスの状況とISO/IEC 30105シリーズ(BPOライフサイクルプロセス)の概要について、BPOサービスと30105シリーズ活用の意義をまじえて説明する。30105シリーズは、プロセスリファレンスモデル、プロセスアセスメントモデル、組織成熟度モデルと測定フレームワークを中心に説明する。

Q&A[16:45-16:55]

クロージング[16:55-17:00]

岡崎 靖子氏

コーディネータ:岡崎 靖子(SC 40専門委員会委員長/早稲田大学グルーバルソフトウェアエンジニアリング研究所 招聘研究員)

 

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